派遣の契約を更新しないとき|円満に辞める伝え方と段取り


派遣社員として働いていると、必ず訪れるのが「契約更新確認」です。
派遣歴約30年の中で何度も経験していますが、そのときの心境はさまざまでした。
「とても居心地がいいから、今回は迷わず契約更新希望」
「我慢できないわけでもないけど、満足もしていない。いいところがあったら移りたい」
「もう絶対無理だから、契約更新しない」
迷わず更新すると決めているときはいいのですが、更新しないと決めたときや、まだ迷っているときは、いつどう伝えればいいのか悩みますよね。
伝えるタイミング、次を決めてから辞めたいときの段取り、伝えたあとの残りの期間の過ごし方まで、自分の経験からまとめました。参考になれば嬉しいです。
契約更新を迷っているときが一番困るんですよね。派遣会社の担当者は、なるべく早く決めてほしそうな方が多いので😓
派遣の契約更新とは
派遣の契約更新は、今の契約期間が終わったあとも同じ派遣先で働き続けるかどうかを決めるものです。
だいたい契約終了の1〜2か月前に確認があります。
まず押さえておきたいのは、派遣の契約は自動で更新されるものではないということです。何も言わなければそのまま続いていく、という仕組みにはなっていません。契約期間が終わるたびに、次の契約を結び直します。
なので、更新しないという選択は特別なことではありません。
そして、契約更新の意思確認をするのは派遣先ではなく派遣会社です。伝える相手も派遣会社の担当者になります。
派遣先の上司の中には、直接聞いてくる人がいるかもしれません。その場合もその場で答えるのではなく、派遣会社を通じて返答することになっていると伝えた方がトラブルになりません。
最近は大手の派遣会社だと、契約終了の2か月前ごろにメールが届き、アンケート形式で更新の希望を先に聞かれることが多くなりました。ただ、その回答でそのまま決定になるわけではありません。
その後、派遣会社の担当者との面談があり、そこで正式に回答します。迷っているなら「検討中」などにしておくのが無難です。
この面談は、日頃困っていることを相談する場にもなっています。
正式な意思確認は、多くの派遣会社で契約終了日の1か月ほど前にあります。一方、派遣先の都合で契約終了になる場合も、1か月前よりは早めに派遣会社から伝えられることがほとんどです。私はぎりぎりになって言われた経験はなく、むしろ終了になるときほど早めに教えてくれる印象があります。
以前は、契約終了日の1か月前後に面談があることが多かったですが、最近はどこの派遣会社も早めになったと感じます。


次が決まっていなくても辞めたい場合


次が決まっていなくても辞めたくて辞めたくて、更新時期を指折り数えて待つような派遣先もありました。
そういう場合は、派遣会社から更新の確認が来たらすぐ、更新しない旨を伝えてしまいましょう。
私は、引き継ぎなどうるさく言われそうな派遣先だったときは、確認の連絡が来る前に、契約期間を2か月切ったあたりで自分から派遣会社の担当者へ連絡したこともあります。
心に全く迷いがなく辞めると決めている場合は、早めに連絡した方がいいです。派遣先も派遣会社も後任者を見つけるなど対応する時間ができるので、最小限の迷惑で済むかなと思います。
更新しないと伝えたあとは、そのまま同じ派遣会社で別の派遣先を紹介してもらえることもあります。契約終了が決まれば、派遣会社の担当者も「ご希望条件に合うところがあれば紹介します」と言ってくれるとは思いますが、そこには期待せず、今の派遣会社も他の派遣会社も含めて、自分からどんどんエントリーしていきましょう。
疲れがたまっていて、金銭的にもすぐ働かなくて大丈夫という場合は、この機会に少し休みながらゆっくり探すのもいいですね😊
次を決めてから辞めたい場合


今の派遣先を辞めたいけれど我慢できないほどではない、今より条件のいいところが決まったら辞めたい、という状況もあると思います。
ブランクを作りたくない方や、収入が途切れると困る方は特にそうですよね。
私もひとり暮らしなので、なるべく避けたいほうです。
タイミングが合ってうまくいくこともありました。ただ、契約更新の回答期限までに希望する求人が出てくるとは限りませんし、出てきたとしても社内選考が通って職場見学、採用まで進むかというと、なかなか難しいんですよね。
今の派遣会社は、辞めると決まってからでないと次の求人を紹介してくれないところもあります。そうなると、他の派遣会社の求人に応募して決めることになります。
(派遣会社によっては「検討中」でも紹介してくれるようなので、今の派遣会社に確認してみるといいと思います)
辞めることを伝えるのは1か月半ほど前で、求人が増えてくるのもだいたいその頃です。つまり、他社の求人に応募する時期と、今の契約の回答をしなければならない時期が、おおよそ重なります。
対処としては、今の派遣会社の担当者に、回答期限をなるべく延ばしてもらうことになります。ここは正直に、「契約するかどうか検討中」であること、「他の派遣会社の求人に応募中」であることなどを伝えても大丈夫です。
派遣会社の担当者の中には、「辞めるんだったら早めに伝えないと派遣先に迷惑がかかりますよ」とせかしてくる方もいます。それでも私の場合は、契約終了のぎりぎり1か月前くらいまでなら、延ばしてもらえることがほとんどでした。
そして、応募中の派遣会社には、契約更新の回答をしなくてはならないので結果を早めに知らせてほしい、と伝えておきましょう。
この短い期間に別の派遣先へ応募して、社内選考が通り、職場見学まで進んで結果が出るまでの日数を考えると、現実的には1社、よくて2社で話を進めることになります。
そして、応募先の結果が出ていなくても、今の契約の回答期限が来てしまえば、更新するかどうかを決めなくてはなりません。この辺りは本当に悩むところです。私の場合は、幸い結果が早くて採用が決まってから契約更新しない旨を伝えることができました。
こういうときに使いやすいのが、アデコ、テンプスタッフ、リクルートスタッフィングです。
超大手の派遣会社らしく求人数も豊富なので、かなり先から始まるお仕事も見つけやすいです。
「そのうち辞めたい」「今よりいい条件のところがあれば移りたい」というときに使いたい派遣会社です。
今のうちに登録しておいて、日頃から求人をチェックしておくと、いざというときに動きやすくなります。
まずは登録だけして、求人をチェックするのもOKですよ👌


派遣の契約更新をしない場合の伝え方
派遣社員になったばかりの方などは、「契約更新しない」と伝えるのはなんだか悪い気がして言いにくい、と感じるかもしれません。
けれど、ほとんどの派遣会社の担当者はそういうことに慣れているので、あまり心配する必要はないかなと思います。
正直に伝えていい
基本的には、派遣会社の担当者には正直な理由を伝えて問題ないと思います。
「このままここにいてもスキルアップできなそうだと感じている」「こういう点がずっとつらかった」そういう話をしても、理解しようとしてくれて、ちゃんと聞いてもらえることがほとんどでした。
ただ、次のお仕事を紹介してもらう可能性もあります。担当者に嫌だった点ばかり並べると、次の派遣先でも同じように不満を感じるのでは?と思われてしまうかもしれません。
自分が不利にならないような言い方や内容にしておくといいかなと思います。
言いにくいときの言い方
とはいえ、正直に話す気が進まないときもあります。派遣会社の担当者との関係によっては、細かいことを説明したくない場合もあると思います。そういうときは、当たりさわりのない言い方でもいいと思います。
- 一身上の都合で
- 家庭の都合で
- スキルアップのため
- 他の業種にチャレンジしたい
- 正社員を目指したい
次も紹介してもらいたい場合は、「スキルアップのため」などが無難なのではないでしょうか。


更新しないと伝えてから最終日までの過ごし方
契約更新しないと派遣会社の担当者に伝えたら、派遣会社から派遣先に伝えてくれます。
だいたいは、派遣先の上司から「契約更新しないことを聞いた」と言われたり、派遣会社の担当者から「派遣先に伝えました。最終出社日が決まったら教えてください」と言われたりして、伝わったことがわかります。
一度だけ、担当者に伝えたのに何の変化もなかったことがありました。少し様子を見ながら待って、その後で確認したところ、派遣先に伝えていなかったのです。すぐに対処してもらえたので大きなトラブルにはなりませんでしたが、ちょっとびっくりした出来事でした。もし何も言われない場合は、確認してみるのもいいかもしれません。
派遣先に辞めることが伝わってからも、おおよそ1か月ほど働き続けることになります。居づらいのでは?と思うかもしれませんが、私はそういう思いをしたことはほとんどありません。引き継ぎのことなどでばたばたしているうちに最終日になる、という感じです。
引き止められることはある?
引き止められることはあります。私も一度、応じて更新したことがありました。もう少し続けてほしいと言われて、絶対無理という派遣先でもなかったですし、次が見つかるかどうか不安という気持ちもあったので、続けてみることにしたのです。
ただ、その3か月の更新期間を終えて、結局やはり辞めました。引き止めてもらえたのはありがたかったのですが、一度辞めようと思った気持ちは戻らなかったというのが正直なところです。
「更新しない」という強い意志があるときは、迷っているような素振りは見せずに毅然と断るのが正解だと思います。
派遣先の悪口は言わない
辞めることが周囲に伝わると、「どうして辞めるの?」と興味津々で聞いてくる人もいるかもしれません。
働いている中で、数々のストレスや嫌なこともあったかと思います。ただ、自分はもういなくなる立場です。
私も「あの人が嫌だった」「こんなことを言われた」と言いたくなる気持ちはありますが、悪口にあたるようなことは言わずに、「立つ鳥跡を濁さず」がいいかなと思っています。後任の方がいる場合なら、不安にさせてしまうのもよくないですしね。
有給休暇の消化
契約終了が決まったら、残っている有給休暇をどうするかも考えることになります。
一般的には、派遣元が同じであれば、新たな派遣先に有給休暇は引き継がれます。ただし、新しい派遣先が決まるまでに空白期間があった場合は、リセットされてしまうこともあります。
私が使ってきた派遣会社では、ほとんどの場合、1か月以内に次の派遣先が決まっていれば持ち越せました。今の派遣会社に確認しておくとよいと思います。
私自身の考えとしては、次が同じ派遣会社で決まっている場合を除いて、残っている分は消化しておくのがおすすめです。次も同じ派遣会社で働くつもりでいても、実際にはそううまく決まらなかったことも多いからです。
有給は権利ですので、派遣社員でも全部消化して辞めることはできます。ただ、お世話になった派遣先ですので、一方的に希望を押し通すのではなく、引き継ぎがきちんと終わるように調整します。なるべく迷惑にならない形で最終出社日を決められるといいですね。
私は有給がかなり残っていて、最後にまとめて消化することが何度もありました。それでも、最終出社日はほぼ希望どおりに調整してもらえています。
引き継ぎと最終日
マニュアルを作成したり更新したり、自分がいなくなってもスムーズに業務が進むように準備をします。
派遣先によっては、引き継ぎのスケジュールを上司と一緒に考えたりもしました。
引き継ぎは、後任者の方へ直接引き継ぐ場合と、後任者の方と入れ違いになるため派遣先の方へ引き継ぐ場合があります。直接引き継ぐ場合も、1か月ほどかけられることもあれば、1週間や2、3日のこともあり、派遣先や業務によってさまざまでした。
最終日はパソコンや備品を返却し、勤怠も忘れずに申請します。
お礼のお菓子は用意する?


お礼のお菓子は用意したほうがいいの?と気になる方もいるかもしれません。
私自身は、必ず用意するべきだとは思っていません。
とてもお世話になって気持ちよく働けたので、お礼として配りたい、という気持ちになれば配りますし、そうでない場合は無理に用意しません。
また、部署全体には配らず、お世話になった方だけに個人的に渡すこともあります。義務感からではなく、お礼がしたいと思った気持ちを大切にしています。
更新しなくても、次の派遣先を紹介してもらえる?
基本的には紹介してもらえます。契約の途中でやめてしまった場合は別ですが、契約満了であれば、たとえば最初の3か月の契約を更新しなかったときでも、次のお仕事を紹介してもらえました。
ただし、遅刻や無断欠勤を繰り返していた場合や、派遣先とトラブルがあった場合は、次の紹介が難しくなることもあります。そういう意味でも、最後まで責任を持って働くのが大切だと思います。


更新しないと「自己都合退職」になる?
自分から更新しないと伝えた場合は、基本的に自己都合退職の扱いになります。派遣先の都合で契約が終了した場合とは、失業給付を受け取れる時期が変わってきます。
制度は変わることもありますので、気になる方はハローワークで直接確認してみてください。
まとめ|契約更新は自分のキャリアを考えるチャンス
3か月更新だったりすると、更新したと思ったら、あっという間にまた契約更新の時期がきます。
契約更新するか悩むこともありますが、そのたびに「このまま今の派遣先にいていいのか?」「もっとこういうスキルを伸ばしていくにはどうしたらいいか?」と自分を振り返ったり、今後のキャリアを考えたりする、いい機会になっていると思います。
契約更新をしない場合も、次の自分のキャリアの方向性が決まっているのが理想ですよね。それが決まっていると、ブランク期間も短くて済みます。
おすすめは、複数の派遣会社の求人をいつもチェックしておくことです。見ていると「やってみたい」と思える求人が見つかって、自分の進みたい方向が見えてくることがあります。
契約終了が決まってからは、今までお世話になった派遣先になるべく迷惑をかけないように、気持ちよく辞めたいものですね。




※当ブログの内容は、管理人の実体験と主観に基づいたものです。できる限り正確な情報を心がけていますが、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。






