日頃、定型のExcel業務をしていると、「これってマクロで自動化できるんじゃない?」と思ったことはありませんか?
あるいは、マクロが組み込まれたExcelを使っていて、「自分もやってみたい」と感じたことがあるかもしれません。実は、Excelの自動化によって、30分かかっていた作業がボタン1つで2〜3秒で完了…というのもよくある話です。
VBA(Visual Basic for Applications)は、プログラミング初心者には少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ハマる人にはとても面白く、効率的でやりがいのあるスキルになります。
この記事では、「ちょっとVBAに触れてみたい」初心者さんから、実務で活用したい人、VBAエキスパート資格を目指す人向けに、実際に派遣社員としてVBA業務を担当している私が、おすすめの本や動画を紹介します!

VBAってちょっと気になるかも…と思ってくれた方が、実際に一歩踏み出してもらえたら嬉しいです😊
Excel VBAとは?
Excel VBAは、Microsoft Excelの機能を拡張して作業を自動化できるプログラミング言語です。
「Visual Basic for Applications」の略で、Excelに最初から組み込まれているため、特別なソフトのインストールは不要です。
▶ Excel VBAできることの一例:
- 定型作業の自動化
繰り返しのデータ入力やレポート作成などを、自動で一括処理できます。 - 独自の機能を追加
Excelにはない自分だけの計算や処理を実装できるのが魅力です。 - 他のOfficeソフトとの連携
OutlookやWordと組み合わせて、書類作成やメール送信の効率もアップ!
また、マクロの記録機能を使えば、マウスやキーボードの操作を記録し、自動的にVBAコードを作成してくれるので、プログラミング未経験でも入りやすいのが魅力です。
初めてのVBAにもやさしい!未経験から実務まで使えるおすすめ本
10日でおぼえるExcel VBA入門教室 / 近田 伸矢、早坂 清志 (著)
私がVBAを初めて学ぶために購入した、思い出の1冊です。
「10日でおぼえる」というタイトルが、気軽に始めてみようという気持ちにさせてくれました。
この本は、マクロの記録機能からスタートし、グラフ操作・エラー処理・Wordとの連携まで、実務でもすぐに役立つテクニックが一通り学べます。
基礎部分がとてもわかりやすく、スムーズに読み進められますし、応用的な内容も含まれているので、実務でも本当に助けられた一冊です。
たった1秒で仕事が片づく Excel自動化の教科書 / 吉田 拳 (著)
こちらも初心者にやさしく、とにかく実践向きなアイデアが豊富な一冊です。
「VBAって何から始めればいいんだろう?」という方でも、
この本を見ながら作業すれば、少しずつ実務に活かせる感覚をつかめると思います。
ちょっとした繰り返し作業の効率化なら、すぐに実践できそうなヒントがたくさん散りばめられていますよ。
実務で差がつく!現場で頼れるExcel VBA本
できる逆引き Excel VBAを極める勝ちワザ716 / 国本温子 (著), 緑川吉行 (著)
実務でVBAを書いていて、「あれ、これどう書くんだっけ?」というときに、たいていの疑問はこの本で解決できます。私も何度も助けられました。
辞書的に使うタイプの本なので、パラパラめくりたい場面では紙の書籍がおすすめ。
ただ、Kindle Unlimited対象(2025年8月現在)なので、加入している方はまず無料で読んでみるのも◎。
Excel VBAを実務で使い倒す技術 / 高橋宣成 (著)
タイトルの通り、実務で“使える”技術がぎっしり詰まった1冊。
耐久性のあるコードを書きたい/読みやすくて再利用しやすい構文を知りたい――
そんなときに頼りになるテクニックが豊富です。
ある程度VBAが書けるようになった方が、さらにスキルを深めたいと感じたときに読むと、初級者から中級・上級者へのステップアップを後押ししてくれます。
中級者~上級者へ!一歩先を目指すExcel VBA本
入門レベルでは決して足りない実務に必須のスキルとは「 ExcelVBA 実戦のための技術」 / 沢内 晴彦 (著)
この本は現在、残念ながら新品では入手困難で中古での購入がメインになっています。
新人プログラマー・村田くんとベテランSE・早川さんの掛け合い形式なので、
読みやすくて理解しやすい構成。私自身も「一番のお気に入り」と感じるほど、実務に直結する学びが詰まっています。
とくに他のVBA本ではあまり触れられていないクラスモジュールのテクニックについて丁寧に解説。
これを習得すれば、可読性・再利用性がアップして、メンテナンスしやすいコードへと進化します。
📝 クラスモジュールとは?
関連するデータと処理をセットで管理できる便利な仕組みです。
標準モジュールよりも、“ひとつのかたまり”としてまとめられるため、複雑な処理もすっきり整理しやすくなります。
「オブジェクト指向」の考え方を取り入れたいときに使われることが多く、少し応用的なVBAテクニックです。



中古でも、クラスモジュールに興味があるなら迷わず手に取って損はない1冊です!
パーフェクト Excel VBA / 高橋宣成 (著)
高橋宣成さんによる「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」と同じく、信頼のおける一冊です。
実務である程度こなしてきたけれど、まだ理解があやふやな部分がある──
そんな方にピッタリ。
「なんとなくで乗り切ってきた部分」をしっかり補強してくれるので、理解の深さと自信を一段階引き上げてくれます。



ここまでご紹介した書籍にはKindle版もあるものもありますが、
おすすめはやっぱり紙の本です。
見たいところをパラパラ探しやすいし、付箋やメモも使えて便利!
【VBAだけでは物足りない方向け】新しい視点をくれるPython入門書
VBAユーザーのためのPython超入門: あるいはPythonからVBAを学び直す本 / 伊藤 潔人 (著)
こちらは、Kindle Unlimited対象(2025年8月現在)なので、加入している方は無料で読めるおすすめ本です。
VBA界隈でよく知られている「インストラクターのネタ帳」の伊藤潔人さんによる書籍で、日頃からVBAで調べものをする方にはきっと馴染みがある著者ではないでしょうか。
プログラミングって面白い──そう感じたあなたは、Pythonにもぜひ触れてみてほしい。
この本なら、VBAとの関連性も意識しながらPythonを始められるので、違和感なく一歩を踏み出せるはずです。
Excel VBAユーザーのためのPythonプログラミング入門 / 伊藤 潔人 (著)
「まずはPythonに触れてみたけど、超入門はクリアしたかも…」という方にはこちら。
VBAとPythonの似ているところ・違うところを整理しながら進められるので、Excel VBAユーザーがPythonの基礎に触れるにはぴったりの構成です。
「違いがわかると、VBAのコードの考え方も深まった」そんな声もあるほど、VBAの再理解にもつながる一冊です。
Excel VBA エキスパートに挑戦したい方向けの教材
VBAエキスパート公式テキスト(Excel VBAベーシック / スタンダード)/ 田中 亨 (著)
VBAエキスパート試験を受けるなら、まずはこの公式テキストが必須です。
ベーシック・スタンダードそれぞれの試験範囲に対応していて、出題傾向や重要ポイントを網羅しているので、効率よく学習できます。
おすすめYouTube:日本頭脳チャンネル
ベーシックもスタンダードも、公式テキストを使って丁寧に解説してくれるので、学習がスムーズ。
実際の受験者レビューも多く、心構えにも役立ちます。
【まとめ】VBAで仕事の可能性を広げてみませんか?
VBAが使えるようになると、面倒だったルーティン作業がボタンひとつでサッと終わるようになり、
自分の作業効率だけでなく、周囲にも喜ばれるスキルになります。
派遣のお仕事探しでも、普通の事務職から一歩進んだ選択肢が見えてきて、専門性のあるキャリア形成にもつながります。
もちろん、プログラミングには向き不向きはあります。でも、やってみないとそれもわかりませんよね。
少しでも気になっているなら、まずは初心者向けの1冊から始めてみてはいかがでしょうか?



意外とVBAの面白さにハマってしまうかもしれませんよ😆
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※当ブログの内容は、管理人の実体験と主観に基づいたものです。できる限り正確な情報を心がけていますが、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。