40代・50代になったら、もう事務の派遣では働けないの…?
そんな不安を抱える方は、少なくないのではないでしょうか。
私は、約30年にわたって派遣という働き方を続けています。
若い頃は、こんなに長く派遣で働けるとは正直思っていませんでした。
この記事では、私自身の経験をベースに「40代・50代で事務の派遣として活躍するためのポイント」や、職場で評価されている人の特徴について、率直にお話ししたいと思います。

お仕事探しはやっぱり簡単じゃないですね。派遣の求人にエントリーしても、なかなか社内選考まで進まないことも増えてきて…年齢の壁を感じる場面もあります。それでも、少しずつでもできることを広げていくしかないなって、日々思います。
派遣の求人は年齢で断られるって本当?
平成19年からは、年齢を理由に募集や採用を制限することは「雇用対策法」で禁止されています。
とはいえ、派遣会社が派遣先の「暗黙の希望」に配慮するケースもあるため、表向きには見えない年齢的なフィルターが働いている可能性も否定できません。
もちろん、不採用になった理由を明確に教えてもらえるわけではないので、年齢が原因かどうかはあくまで推測です。結局は「派遣先次第」というのが現実だと思います。
私自身、正社員の平均年齢が20代〜30代前半という若めの企業でも、派遣社員は40代・50代の方々が活躍している場面を何度も見てきました。
今の40代・50代は、就職氷河期世代や第二次ベビーブーム世代(団塊ジュニア)に当たる方が多く、人口比率の面でも派遣社員として働く人の層が厚いのだと思います。
一方で、「40代・50代の派遣はもう仕事がない」「終わっている」という声を耳にすることもあります。
確かに、私も以前に比べるとエントリー後に連絡が来る率は下がってきたと感じます。でも、まったく紹介されないというほどではありません。
思い出すのは、私がまだ30代だった頃。ある派遣会社の営業の方から、顔合わせ前に「一緒に働く正社員の女性があなたが年上であることを気にしているようです」と言われたことがありました。
会ったこともない方だったので特に反応できず、そのまま顔合わせへ。すると、その女性のほかにも5〜6人の年配男性がずらりと並び、大きな会議室で対面形式。もう、それはそれは威圧感がすごかったです…。
その気にしているという女性も少し気難しそうで、私自身「これはちょっと難しいかも」と思っていたら、案の定ご縁はありませんでした。
派遣先で一緒に働く人が「年上の派遣社員は扱いにくい」と感じている職場では、正直、30代でも難しいことがあります。でも、スキルや経験を見てくれる職場も確実にあります。
そういう派遣先を探していけば、40代・50代でもしっかり働けると思っています。
40代・50代で活躍している派遣社員の特徴
専門的スキルと経験がある
やはり、庶務的な“誰でもできる”仕事は若い人に紹介されやすい傾向があります。
その中で40代・50代が輝くためには、専門的なスキルや実務経験が不可欠です。
英語力やOAスキル、Webデザイン、プログラミングなど、ひとつでも「突き抜けたスキル」がある方は、年齢に左右されずプロフェッショナルとして活躍しています。
派遣先に長く在籍している
派遣契約は基本的に3年が上限ですが、無期雇用化された結果、同じ職場で10年近く働いている派遣社員の方も少なくありません。
部署内のシステムや手続きに精通し、異動が多い正社員以上に頼られる存在になっている方もよく見かけます。



後者のような存在になるのも素敵ですが、やはり契約終了のリスクがあるのが派遣の現実…。
だからこそ、前者の「専門性で選ばれる人材」を目指しておくのがおすすめです!
経験・スキルを積むには?派遣社員ができる自己成長の工夫
派遣社員は様々な職場で働けるため、一社一社で経験やスキルを積み上げることがとても重要です。
このブログでも何度もお話していますが、「持てるカードは多ければ多いほどいい」のです。
数年後の自分を助けてくれる“武器”を今の職場で少しずつ増やしていきましょう。
求人サイトをこまめにチェックする
派遣会社の求人サイトは、できるだけこまめにチェックしておくのがおすすめです。
「この仕事いいな」と感じたら、掲載されている**「必要なスキル」や「歓迎されるスキル」**を参考にして、
自分のスキルをそれらに近づける努力をするのも、着実なステップのひとつだと思います。
求人票は、今後どんな力が求められるかを知る“ヒントの宝庫”でもあります。
今はまだ持っていないスキルでも、「じゃあ少しずつ覚えてみようかな」と行動につなげられると、後々の選択肢も増えていくと思います。
積極的にさまざまなツールに触れる
たとえば…
BIツール(Tableau、Power BI)、RPAツール(UiPath、WinActor)などなど、触れる機会のあるツールには、どんどん触ってみることがおすすめ。
履歴書や職務経歴書に「使用経験あり」と書けるだけで、次の仕事探しで差別化できます。
資格の取得
個人的におすすめなのは「簿記」と「VBAエキスパート」。
すぐに役立たないかもしれませんが、将来的にチャンスを広げてくれ可能性があります。
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可能なら派遣先の上司に希望を伝えておく
最近は、派遣社員にも定期的に1on1(上司と部下が1対1で行う面談)を実施している企業も増えています。
関係性にもよりますが、そんな場で「こんな仕事にチャレンジしたい」と伝えておくのはとても有効です。
たとえば…
「VBAを勉強しているので、今のExcel作業を効率化してみたい」
「簿記の勉強中なので、経理の補助業務にも挑戦してみたい」
といったように、前向きな姿勢を伝えることで、すぐにその業務を任されることはなくても後々チャンスが巡ってくることがあります。
私自身、「データ集計だけでなく、プレゼン資料を作る仕事もしてみたい」と伝えていたところ、数か月後に実際にその業務を任されたことがありました。
その結果、営業用プレゼン資料作成経験ありという経歴が加わり、次の仕事探しでも強みとして活かすことができました。
こういった小さな積み重ねが、後々の転職活動や派遣先選びの中で意外と助けになってくれるものです。
今できることに加えて、「これからやってみたいこと」を積極的に伝えておくことは、派遣社員としての可能性を広げるうえでとても大切だと思います✨
まとめ
年齢を重ねるにつれて、派遣の仕事探しが難しく感じることもあるかもしれません。
でも、思い返せば私自身、20代・30代の頃も決してすんなり仕事が決まっていたわけではなく、何度も不採用を経験しました。
スキルや経験が足りなかったり、自分の希望と求人の条件が合わなかったり――
どの年代にも、それぞれの難しさがあるのだと思います。
40代・50代の派遣社員にとっての強みは、専門的なスキルと経験で培った知識、そして柔軟性だと思います。
日々の業務の中でも、「職歴として記載できる経験」を少しでも増やせないかアンテナを張って、自分のできることを増やしていきたいところです。
こうした努力や意識の積み重ねが、他の候補者との差別化につながるポイントになるはずです。
また、今登録している派遣会社で求人にエントリーしても、社内選考まで進みにくい状況が続く場合には、新たな派遣会社へ登録することも強くおすすめします。
派遣会社ごとに扱う求人は異なり、タイミングさえ合えば意外とすんなり仕事が決まることもあります。
選択肢を広げるためにも、ぜひ他社の派遣会社への登録も視野に入れてみてくださいね。
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年齢を重ねても、興味をもったら即チャレンジできる、フットワークの軽さは持っていたいですね😊
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